
ごあいさつ
はじめに
阿倍野再開発広域避難場所の現状
西は国道26号線、大正区はほぼ浸水、南においては丸山連合、東の常盤連合も同じく住宅密集地につき、倒壊、大火災の恐れがあり、愛隣地区、飛田本通り商店街を控え西成区外国人率10%以上、その隣は浪速区新世界、民泊、ホテル、観光客で溢れております。
一方東はハルカス、天王寺駅1日降乗客50万人、近鉄1日降乗客17万人、阿倍野再開発地区の高齢化、山王・飛田地区も更なる高齢化に加え、コミュニケーション不足、再開発地域、居住区の住民との各々の商業施設との連携不足が何より顕著です。

少子高齢化という災害
現在我が国は、高齢者人口が増加し、若年人口が減少しており、高齢者が大きな割合を占める社会になりつつあります。このことにより、災害時の高齢者の被災の割合の増加や高齢者が避難するにあたっての問題、高齢者の援護者ともなる若年層の割合の減少といった問題にも直面します。
大規模災害時、この絶望的な現状から金塚小学校校区内の現在4団体合同防災訓練では、若者を中心とした高齢者の方々の命も守れるような防災訓練を日々行なっております。より実戦的な防災訓練とするため「4年間計画で地区の認識」を変えていきたいと、各年でテーマを掲げて考えております。
防災計画の全体像
2024年【ジェネレーション】
まずは少子高齢化に向け世代間を越え、小学生~子育て世代、高齢者まで連携した全体訓練(応急処置訓練)を実施し「フェイスToフェイス」の重要性を理解する。
2025年【ターミナル】
ターミナル駅に面している実感を持つ。
都市型の災害である「人の津波」が発生することに向け、帰宅困難者対策と巨大避難所の早期設営を目指す。
2026年【インターナショナル】
外国人が増加していることにより、グローバル化について考える。
発災時でも、宗教、文化的な問題にも対応できるように各団体と連携し土台作りを固めていく。
2027年【リスペクト】
最後に行政、職域住民、居住住民、旅行者、通勤、買い物客等々互いの相互力による防災を目指す。
4年間計画で防災訓練を行い皆様と共に意識をアップデートしていきたいと考えております。

総合力のアップデート〜接着剤としての役目~
各々が各々の正義を唱えても実行力が乏しくなるのが現実なので、各団体が接着剤の役割を担うことを心がけ、日々訓練をしています。
◾️応急処置訓練
◾️応急処置普及指導員:40名
毎年の訓練受講者:約400名
◾️避難者の誘導
◾️20tの飲料水の準備( 6,000人~10,000人/1日)
◾️警防活動:各団体が統一した〈ユニフォーム〉を着用
◾️キッチンカーによる 食事提供:2,000食/1日
◾️ドローン部隊による被災状況確認
ドローンパイロット:約3名
◾️大型特殊車両、大型車、牽引、フォークリフト
各種特殊車両免許保持者:約20名
◾️災害救助犬2頭による家屋倒壊時の対応
◾️長期避難所の設置の場合、飛田十商店街との提携
(散髪・マッサージ・カウンセラー etc…)
大阪一の避難所設置を目指して
◾️陸上自衛隊の支援団体としての活動
◾️簡易宿泊所との災害時協定
◾️通信障害対策としてスターリンク(通信衛星)の設置
◾️相原第二病院との連携
◾️近隣商店街との提携(飲食店、理髪店、接骨院、カウンセラー etc,,)
◾️大阪経済大学、阪南大学をアドバイザーとしての提携
◾️近隣有名企業との連携
◾️行政各部との連携及び参加
◾️平素からの福祉施設との情報共有
